「転職したいけれど、低学歴だからうまくいかないだろう…」
そんな風に思っている方はいないでしょうか。
この記事では、低学歴でも転職に成功する方法を解説します。
転職エージェントの活用や狙うべき職種などを具体的に取り上げるので、ぜひ、参考にしてください。
転職で学歴差別はあるのか?
転職と聞くと、「学歴よりも実績や経歴が重視されるだろう」「やはり転職でも学歴は重要だろう」など、さまざまなことが頭をよぎるでしょう。
結論からいうと、転職でも学歴差別、学歴フィルターは存在します。
たとえば、求人情報に「大学卒業以上」「大学院卒業以上」などと書かれてあれば、学歴フィルターとなります。
大企業、中小企業に限らず大卒を優先することは珍しくありません。
特に20代などの社会人経験が浅いと、学歴の影響を受けやすいです。
このように、多かれ少なかれ転職市場では、学歴が関係します。
転職の選考で学歴が見られる理由
では、なぜ転職の選考で学歴が見られるのでしょうか。
その理由は以下が考えられます。
・地頭の良さを把握したいから
・ブランド主義であるから
・書類選考で人選したいから
地頭とは学校で教わった教養的な知識だではなく、論的な思考やコミュニケーションなどの能力です。
地頭については、偏差値でいうとMARCH以上の大学を出ていれば評価されるでしょう。
また、財閥系などの大企業は昔からブランド主義があり、学歴にもこだわる場合が多いです。
それから、人気の企業や大企業、有料企業は応募者が多いため、若干名の募集に応募が殺到します。
企業の人事社員は採用業務だけではなく、他の仕事も抱えていることが多いため書類選考で足切りをするときに学歴を見ます。
以上のような理由で転職の際に学歴を見るわけです。
何歳まで学歴は見られているのか
ここまでの内容で、学歴が転職に影響を与えていることがわかったと思います。
また、学歴は30歳くらいまで見られることが多いです。
30歳を越えると経歴、経験、実績が見られるようになります。
ただし、前述した財閥系の企業では30歳を越えても学歴を重視する傾向があります。
中途と第二新卒ならば学歴で違いがない
転職では中途採用を思い浮かべることが多いでしょう。
また、中途よりも第二新卒のほうが学歴が見られると思っている人がいるかもしれません。
しかしながら、中途も第二新卒も同様に学歴が指標となります。
ただし、第二新卒は経験が浅いことから、新卒と同様で若手を育てていくという意味合いがあり、中途よりも学歴をしっかりと見られる傾向です。
高卒や専門学校卒は転職できる?
学歴に自信がないという人には、高卒や専門学校卒の方もいるでしょう。
「大卒にはかなわない…」と思って、転職に踏み切れない場合も考えられます。
しかし、高卒や専門学校卒であっても、業界や職種を絞っていくことで転職やキャリアアップも可能です。
ぜひ、あきらめずに転職を検討しましょう。
採用方法が変わってきているため低学歴でも転職できる
かつて学歴社会という言葉がありました。
高学歴の人材を採用する企業が多い時代があったことになります。
しかし、採用方法が学歴重視から変わりつつあります。
その理由は、学歴があっても仕事ができない人材がいることや、高卒でも社会人経験が豊富だと優秀と考えている企業が増えたからです。
だからこそ学歴が低くても転職に成功する可能性は十分にあります。
学歴よりもスキル・実績重視の業界や業種
低学歴で悩む人は学歴よりもスキルや実績が重視される業界、業種を狙うことがポイントです。
以下で具体的な業界などをご説明します。
ベンチャー企業
スキルや実績重視である企業として、ベンチャー企業があげられます。
ベンチャー企業とは、新たな技術や好悪な知識をもとに既存の企業が実施できないような創造的、革新的な経営を行う企業です。
また、ベンチャー企業にはIT企業やWEB系が多く、UBER(ウーバー)やメルカリといった規模の大きな会社も増えてきています。
そのような企業では学歴不問でありながら収入が高かったり、自由度の高い社風だったりします。
実力主義で収入や役職が決まることが多く、学歴により評価が左右されることが少ないでしょう。
とはいえ、実力主義であることから一定の評価を得るには努力を積み重ねる必要があります。
外資系企業
外資系企業もベンチャー企業と同様で、実力主義の企業が多いです。
外資系企業は、外国の法人または外国人が一定程度の出資をする日本企業となります。
また、外資系企業の業界や業に種は販売職や営業職、企画営業、IT営業、エンジニアなどがあります。
正社員や契約社員、パート、アルバイトの区分がないことも多く、学歴を一切気にする必要がありません。
ただし、未経験でも転職に挑戦できる企業もありますが、選考では意欲を示すことが大事になるでしょう。
人物重視の企業
ベンチャー企業や外資系企業のほかにも人物重視の企業があります。
未経験からの転職の場合、人材派遣や不動産、保険、教育、飲食、接客販売、サービスなどの業種に挑戦しやすいです。
それらの業界は、人材不足であったり採用数が多い企業が多かったりします。
また、今までの経験を活かしたい場合は、IT業界やゲーム業界、エンターテイメント業界などがいいでしょう。
理由は学歴よりも経験やスキルのある即戦力として活躍できる人材を欲しがっているからです。
【参考】低学歴だと採用されにくい業界や業種
低学歴であっても転職に挑戦しやすい業界がある一方で、採用されにくい業界や業種もあります。
以下の業界や業種は学歴が重視されるため、転職の際の参考にしてください。
・大手企業
・有名企業
・コンサルティングファーム
・WEBマーケティング会社
・大手IT企業
・通信インフラ
・金融
・総合商社 など
以上はブランド主義が強く学歴が重視される傾向があります。
低学歴の人が転職エージェンを使うべき理由
転職活動の際は、転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントとは、社会人経験のある人に向けて転職のサーポートをする業者です。
転職でさまざまな企業への応募を検討すると思いますが、「どの企業が自分にあうのか」「ホワイト企業なのか」などの悩みでてくるものです。
転職エージェントを活用すれば、学歴を気にせず応募できる企業を紹介してもらえたり選考や転職後のサポートを受けることができたりします。
また、転職エージェントにはハローワークや求人雑誌などに掲載されていない、非公開求人の紹介を受けることが可能です。
ときには転職エージェントを経由した応募だけで書類選考に通過する場合もあります。
このように、効率的な転職活動ができるため、転職エージェントの利用をおすすめします。
特に以下に該当する際は、転職エージェントの活用を検討してみてください。
・在職中で転職活動に時間が取りにくい
・中途半端な転職活動をしたくない
・休日に転職の情報収集や書類作成をしたくない
・面接のリスケジュールをしたくない など
また、転職エージェントの選び方は次の内容をご覧ください。
エージェントは大手を使わない
転職エージェントはいくつもあります。
なかでもおすすめしたいのは、中堅規模の転職エージェントです。
その理由は以下になります。
・担当者(キャリアアドバイザー)の小回りがきく
・時間外や休日(土日)でも対応してくれる
・募集内容と実際の内容が異なるおとり案件がない
・紹介案件の会社と太いパイプがある など
なお、「大手の転職エージェントが以上のような特徴がない」という意味ではありません。
あくまでも傾向としてのものです。
おすすめの転職エージェント
ここからは、おすすめの転職エージェントや転職活動支援サービスをご紹介します。
マイナビジョブ20’s
「マイナビジョブ20’s」は20代に特化した転職エージェントです。
サービスの展開エリアは、関東、東海、関西となっており、20代の転職をイチからサポートします。
具体的には適性診断、求人紹介、面接対策、書類添削、応募先企業とのやり取り代行、内定後の入社交渉の代行など幅広いサポートがあります。
非公開求人が8割から9割、企業の人事部とのネットワークなどもマイナビジョブ20’sの特徴です。
登録はWEBで簡単に行えて、無料で支援を受けることができます。
Graspy(グラスピー)
「Graspy(グラスピー)」は、エンジニア系の求人に特化した転職エージェントです。
20代、30代を中心に経験や実績のある人材を中心に、転職支援を行っています。
また、無料で利用できる学習コンテンツやイベントもあるためスキルアップを図ることも可能です。
プロフィールが充実してくると、スタートアップ企業やミドルベンチャーからスカウトメールが届き、転職活動もスムーズになります。
エンジニア関係の転職を考えている人は、ぜひ、ご利用ください。
未経験NAVI
「未経験NAVI」は、20代の高卒、専門卒、大学中退を対象とした転職サービスです。
サービスを利用することで、現職がアルバイトであったり契約社員、派遣社員であったりしても正社を目指すことができます。
大手のサービスよりも学歴に劣等感を感じている人が多く活用しており、そのような場合でも優良企業を紹介してもらえることがあります。
なお、サービス展開は東京や埼玉、大阪、愛知などが中心となります。
ゲキサポキャリア
「ゲキサポキャリア」は、プロのトレーナーがつきっきりでサポートしてくれるサービスです。
専属のトレーナーと60分間の対面トレーニングでは、自己分析や面接対策、企業研究を行います。
また、営業時間内であれば専属トレーナーとのチャット相談も可能です。
独自のプロオグラムを利用した自己分析支援では、自分自身にマッチした企業を明確にして転職活動を行うことができます。
ステップアップを目指して転職を検討している場合は、ぜひ、無料相談を利用してみてください。
はたらいく
「はたらいく」は、地元に密着した仕事探しができる転職サイトです。
求人情報は週2回の更新となっており、新鮮な案件を常に調べることができます。
また、独自の「らいくサービス」では、「らいく」という好意や興味のある企業にアピールできるようになっています。
アピール後、企業が興味をもつと「らいく」が届きます。
会員登録は無料であり、サイト内には求人情報のほかにも転職に役立つコラムやデータ、法律などが豊富に掲載されています。
面接のコツは?
転職の選考では面接が行われます。
ここでは、面接対策のポイントをご説明します。
人柄の良さをアピールする
面接では人柄の良さをアピールしましょう。
受け答えや表情を柔らかくして、打ち解けやすい雰囲気をだすようにしてください。
企業の面接官は数多くの人材と面接をしているため、人間観察力に優れています。
求職者として、しっかりと対策することが大事です。
その対策は転職エージェントや転職サービスを利用してみましょう。
経験やスキルをアピールする(ポートフォリオをもっていく)
一般的に企業の求人に応募する際は、履歴書と職務経歴書を提出します。
しかし、その情報だけでは人事担当者にアピールしきれないこともあるため、面接時にはポートフォリオをもっていくといいでしょう。
ポートフォリオとは主にクリエイターの作品の実績や経歴などをPRするときに使う、自分の作品集です。
クリエイター関係の職種ではなくても、自分がかかわった業務実績などをわかりやすくまとめてみてください。
最後は神頼み
転職の選考に向けて準備万端に整えたら、最後は神頼みするのもいいでしょう。
神社に向かってお守りを買ったり参拝したりして、気分を落ち着かせてみてください。
神頼みをしたからといって転職に成功する科学的な理論はありませんが、自分にプラスに働くのであれば行動してみましょう。
学歴を覆すための努力が必要
低学歴と嘆かなくてもやり方次第でうまく転職ができます。
しかし、学歴のある人とそうでない人を天秤にかけると、どうしても学歴のあるほうが有利です。
その学歴を覆すにはそれ相応の努力も必要です。
資格の取得、スキルアップのための勉強など、自分にできる努力を積み重ねましょう。
まずは転職に関して書籍で勉強してみてください。
転職に関するおすすめ書籍3冊
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
「心から納得のいく仕事はなんだろう」
「一生食える仕事がしたい」
以上のように考えるのならば、読んでおきたい一冊です。
会社を辞めるタイミングや自分の市場価値のはかり方などについて、著者の考えが書かれてあります。
著者は転職について情報ではなく思考法であると考えており、情報を判断する「思考の軸」が大切であると説いています。
転職エージェントの使い方にも触れていますので、転職活動について網羅的に学べるでしょう。
「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方
自分軸とはわかるようでわからないものです。
しかし、この一冊は自分軸の考え方や転職への活かし方などを具体的に解説しています。
また転職の前提が変わっていることや永久的に自分軸を転職に活かす方法にも触れています。
なお、著者は世界的な外資系コンサルティング会社で5万人も首切りや6500人を越えるリーダーや幹部を抜擢してきた人物です。
私自身も読んでみましたが、自分軸の考え方や活かし方を再確認することができました。
転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方
この本の著者は現役サラリーマンであり、転職系のブログ運営やSNSによる情報発信で副業やキャリアについての知見を発信しています。
多くのサラリーマンの支持を集めており、親近感がわく人も多いでしょう。
転職に関することだけではなく、副業なども含めた生涯賃金を増やすことにも触れてあり、転職と収入の向上を目指す人には適する一冊です。
低学歴でも転職に挑戦してみよう
学歴がないと転職する際に不安が増えるものです。
低学歴であっても業種を選んだり転職エージェントを活用したりすることがポイントです。
また、面接時はポートフォリオを提出すると、いいアピールになります。
この記事をさんこうに学歴に不安があっても、ぜひ、転職に挑戦してください。
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