前中日ドラゴンズ監督の谷繁元信さん(たにしげもとのぶ)。最近のプロ野球界ではキャッチャー不足とも聞こえてきますが長い間レギューラーとして活躍。昨年、監督を休養という形で退任、現場から離れることとなりました。今回は谷繁さんの初の著書を読んでみての感想を踏まえて紹介していこうと思います。
Contents 目次
谷繁元信ってどんな人
まずは、谷繁元信さんがどのような人物かをみていきましょう。
谷繁さんは1970年、広島県の生まれ。まず、広島出身ということが少し意外でしたね。
なぜなら、のちに横浜や中日でプレーするのでなんとなく東日本の出身という勝手なイメージが…。
1989年から大洋(現DeNA)でプロデビュー、2002年には中日に移籍して中日の黄金期を支えたキャッチャーです。意外に忘れているのが2001年のシーズンオフにメジャー挑戦を明言していたこと。パドレスやエンゼルスのワークアウト(テスト練習)を受けたのですがいい条件をもらえずに断念した経緯があります。
そして、中日に入団。2014年からは選手兼任監督、2016年に専任監督を努めるもののシーズン途中で休養という形で監督職から退きます。現在は、プロ野球解説者として活動。ちなみに、フジテレビone「プロ野球ニュース」に出演していますが非常にわかりやすい解説ですよ。
そして、谷繁さんというと忘れてはいけない記録、3021試合出場という日本記録。27年間の現役生活で毎シーズン、安打とホームランを記録したことも日本記録。
特に試合出場に関してはキャッチャーという重労働なポジションでなし得たことはすごいとしかいえませんね。選手を引退する会見で、私が覚えているのは谷繁さんの左右の手の大きさが違うところ。左手が右手よりも一回りくらい大きかったのです。
長い現役生活で何千、何万というボールを受け続けた証ですね。野村克也さん(ノムさん)や古田敦也さんなど名捕手と呼んでおかしくはない谷繁さん。今回、初めての著書ということで購入し読んでみました。
谷繁の初書著
まず初めに、谷繁さんの著書は以下になります。
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4章構成となっています。
ピッチャーとの関係性、配球、技術、魅力とキャッチャーについて谷繁さんの理論が展開されている1冊になります。野球選手のみならず活用できそうな考え方は次のテーマで紹介します。ここでは野球の場面において「なるほど」と感じたことをいくつか紹介しようと思います。
谷繁さんの著書を読み通して改めて感じたのはキャッチャーには本当に多くの能力というか機転が必要だということですね。ピッチャーにサインを出してリードすることが大きな仕事。そのサインを出すにも非常に多くのことに目配りが必要なんですね。
谷繁さんは、投手の性格を捉えるためにその投手のロッカーの様子まで観察していたとのこと。几帳面に整頓している選手もいれば、雑多にしている選手もいる。
特に几帳面にロッカーを整頓している投手はピンチを迎えた場面で神経質になりやすい傾向があると分析。リードもその人に合わせて組み立てていたようですね。
よく、人間関係というとその人とコミュニケーションを図ることが大きなポイントとされますが、日常生活のふとしたところに視点を置くこともキャッチャーとしては重要なのでしょう。
それから、当然、相手の打者への分析やバーッターボックスに立ってどのような仕草やバットの構えをしているのかも逃さじチェックしているようです。このバッターは調子が悪いとバットを寝かせて構えるからこんなリードをしよう。逆に調子が良いいとバットが立つからここに投げさせよう…。
そんなことを毎日繰り返すわけですからかなりの労働力というか神経を使うポジションですね。。改めて、野球の面白さやキャッチャーのすごさを感じました。著書の最後は、ピーッチャーの配球や試合中に他の野手に守備位置の指示をしたり大変なポジションだが、それはキャッチャーにしかできないことが魅力と締めています。
プロアマ問わずキャッチャーが育たない、不足している中、期待を込めた一言ですね。
谷繁流 キャッチャー思考 (当たり前の積み重ねが確固たる自信を生む)
実生活に活かせる行動
では、谷繁さんの本を読んで私のような一般の人間でも生かせそうな思考を紹介します。
著書内の小見出しにもなっていますが「相手を帰るのではなく、自分を変える」という言葉が非常に印象的でした。谷繁さんは現役時代に使えた監督の一人、大矢明彦さんにはとても感謝しているようです。大矢さんからのアドバイスで引き出しをもつために本を読みなさいと進言されたとのこと。
中でも人生最強の「人生マニュアル」(フィリップ・マグロー著)の自分が変わることで人間関係の改善につながると学び、生かされているようです。
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谷繁さんはピッチャーが要求した配球とは違うところに放ってきた場合、「なんでこんなところに投げるんだ…」とイライラすることは多々あったようです。ですが、いろんなことを学び一歩引いて考えられるようになったようですね。
「もしかしたら自分のリードが悪かったのではないか」と思えるようになってから、ピッチャーとの相性に左右されることが少なくなったといいます。
これは、私たちの生活にも生かせそうですね。相手が何を考えてその行動をとっているかをしっかりと考えることで自分も変わっていき、人間関係や仕事のせいかも向上しそうですね。
もう一つだけ紹介しますね。
ありきたりですが、何事も準備が大事ということ。谷繁さんはプロになって4年目からは毎日、日記をつけたようです。練習や試合のこと、選手のことなど気になったことをどんどん溜めていったのでしょう。迷いが生じたときにはいつもノートを振り返って次に備えたとか。
営業系の会社ではよく、営業日報をつけたりするでしょう。それをやらされている感覚で書いていたのではいつまで立っても成果は上がらないはずです。次の成果につながる財産として残していかないといけませんね。その積み上げがいろんな場面にいきてくる財産。行動したことを復習して成果につながるわけです。
勉強も仕事も予習、復習をしっかりとこなして成長することを改めて感じました。
予習・復習・成長
日本の野球界でも歴史に残る選手、谷繁元信さん。初めての著書を読んでみて感じることはたくさんありました。今回、紹介していませんがキャッチングやバント処理、バッティングについての谷繁理論も満載で面白い1冊です。ひとまず、私は、日々の予習・復習をしっかりとしていきます!
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■谷繁さんの著書とお勧め書籍
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