寒い日にには欠かせない、石油ファンヒーター。
私は雪国東北に住んでいますから、冬場は日常的に石油ファンヒーターを使用しています。
その石油ファンヒーターについて、メリットやデメリット(注意点)、さらに、おすすめの石油ファンヒーターを5つ紹介します。
また、電気代も気になる人もいるでしょう。電気代も踏まえた賢い石油ファンヒーターの選び方も解説します。
ぜひ、参考にしてください。
Contents 目次
石油ファンヒーターのメリットとデメリット
はじめに、石油ファンヒーターのメリットとデメリットを説明します。
メリット
石油ファンヒーターのメリットは、次の2つです。
石油ファンヒーターは、電源(スイッチ)を入れると風が送られて温風が出てきます。ですから、寒い部屋でもすぐに温まるのが大きなメリットです。
寒さの厳しい雪国では冬場の必需品ですね。また設定温度や風量などの調整やタイマーといった機能性に優れる機種がほとんどです。
それから、気になるのは電気代だと思います。
後ほど石油ファンヒーター使用時の電気代については詳しく解説しますが、電気代は非常にやすいです。
「毎日、ストーブをつけたら電気代が高額になりそう…」
そのような心配は不要です。
また、エアコンの暖房よりは乾燥を防げるようになっています。
冬場の肌の乾燥を気にせずに部屋を暖かくできるでしょう。
デメリット
今度は石油ファンヒーターのデメリットをみていきます。
石油ファンヒーターは灯油を燃料にして動かします。よって、灯油を購入する必要があります。
エアコンの暖房ならば電気代を気にするだけでいいですが、石油ファンヒーターは灯油代を考えなければなりません。
冬の数ヶ月だけですが、エアコンのみの使用よりは費用が少し高くなります。
それから、石油ファンヒーターは灯油を燃料にしてもやしますので、使用中は二酸化炭素が発生します。
使用中は1時間か2時間に1度は換気することをおすすめします。
換気の手間が面倒に感じる人もいると思いますので、デメリットにしています。
石油ファンヒーターの選び方
ここからは、石油ファンヒーターの選び方を具体的に解説します。
部屋の広さ(畳数)の確認
石油ファンヒーターには、暖房能力の目安が記載されています。「6畳用」「10畳用」などと書かれてありますので、使用を考えている部屋の広さを確認しておきましょう。
注意点として、商品に記載されている目安よりも小さい石油ファンヒーターではうまく部屋が暖まらない可能性があります。
そうなると電気代もかかってしまいますから、気をつけてください。
部屋の広さより商品スペックが大きいものを選んでみましょう。
また、例えば10畳の部屋でも天井が高いへやとそうでない部屋では、暖まり方が違います。
天井が高いと部屋が暖かくなるまで時間がかかる傾向です。
部屋に対してあまりに商品は圧迫感を感じますが、予算や置き場所が許す範囲で大きめの石油ファンヒーターを購入してみましょう。
燃料消費量で比較
石油ファンヒーターは灯油を燃料にしていますので、出来るだけ燃料消費量が少なくて暖められるものを選びたいところです。
ほとんどの商品には「燃料消費量」が表記されています。
以下はDainichi(ダイニチ)の石油ファンヒーターで、「FW-2515NE」という型番の商品情報です。
「燃料消費量(L/h) 最大〜最小」という項目があり「0.243〜0.066L」とあります。
ですから、この商品は最大の燃料消費が「1時間で0.243L」ということになります。
最大の燃料を消費する稼働でも4時間ほどで1Lの灯油を消費する計算ですね。
18L(灯油ポリタンク1つ)なら、最低でも72時間分は運転できます。
1日8時間使ったとして、最低9日間は18Lの灯油購入で間に合う計算。
実際はもう少し少ない燃料消費で運転していることもありますから、灯油ポリタンク1つ分の購入で10〜14日間くらいはもつのではないでしょうか。
同じ部屋の広さに対応できる商品で迷っているならば、燃料消費量が少ない方を選んでみてください。
また、灯油料金の目安を知りたいときは「ガソリン・灯油価格情報NAVI」を参考にしてみましょう。
消費電力で比較
燃料消費量だけではなく、消費電力も比べたいところです。
消費電力はそのまま電気代に影響します。
消費電力が大きければ、それだけ電気代がかさみます。
より少ない消費電力で使える石油ファンヒーターを探しましょう。
消費電力に関しても、製品情報に記載されています。
先ほど紹介したダイニチの「FW-2515NE」の消費電力は次の通りです。
(50/60Hz 単位はW)
大火力時 82/82
小火力時 49/49
最大(点火時) 390/390
待機時 1.0/1.0
50Hzは東日本、60Hzは西日本の周波数ですが消費電力の大きさに変わりはありません。
石油ファンヒーターは常に同じ消費電力で動いていませんので、「大火力時」「小火力時」などと表現されます。
なお、「FW-2515NE」は木造戸建(一般的な一戸建て)なら7畳の広さまで対応可能です。
木造戸建て9畳まで対応可能な「FW-3215NE」の消費電力は以下になります。
(50/60Hz 単位はW)
大火力時 98/98
小火力時 52/52
最大(点火時) 390/390
待機時 1.0/1.0
比較してみると、「大火力時」「小火力時」で運転する際に少しだけ消費電力が大きいくらいです。
部屋の広さに対して、大きめの製品を選んでも大きな電気代の差にはなりません。
(灯油代は少し割高になることがあります)
消費電力をもとに1カ月の電気代を計算したいときは、「電気代の計算」に数字を入れて試算しましょう。
具体的には次のように入力してください。
(例)ダイニチ「FW-2515NE」で試算
・大火力時として98Wを「消費電力/待機電力」
・1日の使用時間を「8時間」
・使用日数を「30日」
・1kWhの単価はそのまま
入力後は「計算」をクリックすると試算結果が表示されます。
このように大火力時で計算しても月々の電気代は「635円」ほど。
石油ファンヒーターを12月から翌年3月まで4カ月使用しても、「2540円」程度の計算です。
電気代を気にする必要はほとんどないでしょう。
省エネ機能
最近の石油ファンヒーターは多機能なものが多いです。
そのなかで注目したいのが、省エネ機能になります。
省エネ機能の具体的なものには「ひかえめ運転」で、消費電力や燃料消費量をおさえる機能があります。
メーカーや製品によって呼び方は変わってきますが、部屋の暖めすぎを防止します。
設定温度を自分で下げるのも同じような役割を持ちます。
しかし、ひかえめ運転の機能を使えばエコ運転にするタイミングを逃すことがありません。
より経済的な使い方ができます。
現在の石油ファンヒーターには標準的な機能ですが、購入前に念のため確認してみましょう。
点火スピードは速いもの
寒い部屋を少しでも速く暖めたいと考えるのが一般的ですね。
製品情報には「点火スピード」も記載されています。
ダイニチの石油ファンヒーターならば、およそ40秒で点火する商品がほとんどです。
部屋の温度によって点火までの時間が長くなることもありますが、ダイニチ製のものは点火まで速いです。
他のメーカーでも「秒速点火」の機能がついていれば、点火までの時間を短縮できます。
ただし、運転時に秒速点火の機能を入れていると(スイッチが入っている状態)消費電力が大きくなるので注意してください。
油量モニターがあると便利
石油ファンヒーターの燃料タンクは製品の大きさによって異なります。
小さいサイズの商品は燃料タンクも小さいです。
そのため、灯油の補給回数が増えます。
そんなときに油量モニターがあると便利です。
多くの製品は、燃料切れが近づくと音やメロディーがなります。
しかしそれでは、ほぼ燃料切れの状態です。
ゆっくりしたいときに灯油の補給に行くのは、億劫(おっくう)ですね。
油量モニターがあれば、燃料切れになる前に入れることが可能になります。
必ずしも必要な機能ではありませんが、製品選びの条件に入れてもいいでしょう。
消臭機能も確認
灯油をもやして動かす石油ストーブですので、特に点火や消化時には嫌なニオイが出てしまいます。
そのニオイが気になる場合は、消臭機能のチェックも必要でしょう。
消臭機能についても標準的に装備する製品は増えています。
おすすめ石油ファンヒーター5選
では、ここから私が選ぶおすすめの石油ファンヒーターを紹介します。
選ぶ基準は「商品の安さ」「ランニングコストの安さ」を中心にしました。
リビングや寝室で使うことを想定しています。
コロナ「FH-G32YA2」
秒速タイマーにより7秒での点火が可能。ニオイ低減機能、給油時に手が汚れにくい給油機能などもあります。木造戸建ては9畳まで対応しますので、リビングでも寝室でも使いやすいでしょう。
トヨトミ「LC-330」
消臭システムとエコモードが嬉しい商品です。運転延長を使えば、給油タイミングを最大60分も後回しにできます。最小限の機能に留めているスタンダードな石油ファンヒーターです。
コロナ「FH-M2519Y-R」
コンパクトな石油ファンヒーターです。脱衣所や子供部屋、エアコンとの併用におすすめです。消臭や給油切れカウントダウン表示、秒速点火など機能性にも優れています。
ダイニチ「FW-3719SGX」
温風の吹き出し口に3枚のフラップがついていて、スイングします。それにより固定箇所に温風を当て続けることがなくなります。他にも省エネや素早い点火など機能が多彩です。
コロナ「FH-WZ3619BY」
操作パネルが大きく、リモコン操作も可能な商品です。2枚のパネルが温風の向きを変化させます。油量表示もあるので、給油タイミングもわかりやすいです。
おすすめ周辺アイテム
石油ファンヒーターを使うときに、あると便利なアイテムも紹介します。
おすすめ石油ファンヒーターのまとめ
冬に重宝する石油ファンヒーター。
シーズン通した電気代は高額になりません。
灯油代は使用時間によって、それなりにかかってきます。
省エネ機能などを上手く使って、灯油代を節約していきましょう。
そして、暖かく過ごしやすい冬にしてください。
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