野球で究極の記録といえば完全試合ではないでしょうか。日本のプロ野球は80年以上も歴史がありますが15人しか達成していな大記録。2017年6月14日に巨人が3人の継投でノーヒットノーランを達成して話題になりました。それにちなんで完全試合についても振り返ってみようと思い「完全試合」についてまとめてみました。ご覧下さい。
完全試合とは
まずは、完全試合(かんぜんじあい)とは一体どんな記録であるかをみていきます。
An official perfect game occurs when a pitcher (or pitchers) retires each batter on the opposing team during the entire course of a game, which consists of at least nine innings. In a perfect game, no batter reaches any base during the course of the game.
訳:完全試合は、9イニング以上の試合を通して一人(あるいは複数)の投手が、相手チームの打者を凡退させ続けることで公式に認められる。完全試合においては、試合の開始から終了まで打者は一人も出塁できない。
(出典:ウィキペディア)
メジャーリーグでの完全試合の定義、意味は上記のようになります。これは日本のプロ野球でも変わりないと考えていいでしょう。
また、基本的に9回、27人の打者(27個のアウト)を抑えれば達成ですが延長戦になれば試合が決するまで投げ続け、抑え続けないといけません。
場合によってはコールドゲーム(9回を待たずして試合終了)の場合にはそこまでランナーを許さない投球を続けても完全試合の達成にはならないのが現状のルールになっているようですね。
どんな理由にしてもランナーを一人も許さずに抑えきることが完全試合となります。ランナーは許したものの、ヒットを打たれずに抑えきることはノーヒットノーランになります。
ノーヒットノーランについては以下の記事をお読みください。
ノーヒットノーランを継投で達成の巨人!︎ノーヒットノーランについて調べてみた
世界で初めて完全試合を達成したのは誰?
世界(メジャーリーグ)で初めて完全試合を達成したのはリー・リッチモンド投手。
達成したのは1880年6月12日。日本の元号でいえば明治の13年。その年にリー投手は66試合に登板して32勝32敗。先発投手だけではなくリリーフ投手としても登板していたようですね。
アメリカのメジャーリーグでは1800年代に2回、1900年代に14回、2000年代に7回の23回の完全試合が達成されています。
一番最近に完全試合が達成されたのは2012年8月15日。フェリックス・ヘルナンデス投手が達成しています。2012年には4月21日のフィリップ・ハンバー投手、6月13日にマット・ケイン投手も完全試合を達成。
2009年に1回、2010年に2回、完全試合が達成されていますので2009年から2012年までに6回も記録されています。
その理由には打者の三線の数が増えて、内野や外野への打球鵜の数が減ったためだと考えられています。打球が飛べば野手がエラーをする可能性も出てきますがその機会が少ないのでランナーを許す機会も少なくなったのですね。
日本の完全試合
では、日本の完全試合についてみていきますね。
日本のプロ野球で初めて完全試合を達成したのは藤本英雄投手。1950年6月28日に達成。当時巨人に所属していた藤本投手が1950年の1年間だけ存在した球団の西日本を相手に達成します。
藤本投手は32歳1ヶ月で完全試合を達成しますが、2017年6月14日現在、日本球界では最年長のでの達成になります。
その後、1994年5月18日に当時、巨人の槙原寛己投手が達成するまで15回、15人によって完全試合が記録されました。
完全試合を継投によって達成した試合もあります。唯一の記録になりますが2007年の中日と日本ハムの日本シーリーズです。
当時は試合が終わった後、かなり話題になりました。先発した中日の山井大介投手が8回まで完璧に抑え、ランナーを一人も許さないピッチング。
誰もが日本シリーズで初めての完全試合を夢見ましたが、9回のマウンドに立ったのは抑えのエース、岩瀬仁紀投手。この采配への賛否が世の中を巻き込む出来事になりましたね。
安全試合目前で逃した選手
日本では15人しか達成できていない偉業の完全試合。9回2アウトまで抑えて、最後の打者を抑えられず未達成の選手が4人います。
①1950年3月15日 田宮謙次郎投手
②1952年6月15日 別所毅彦投手
③1962年7月12日 村田元一投手
④2012年5月30日 杉内俊哉投手
以上の4投手が最後の最後で打者を抑えることができませんでした。杉内投手以外は最後の打者にヒットを許してしまい、ノーヒットノーランの達成も流してしまいました。
杉内投手は最後の打者をフォアボールでランナーにしてしまいますがその後のバッターを抑えてノーヒットノーランの達成にはなりました。
どの投手も悔やんでも悔やみきれないでしょうね…。
メジャーリーグでも9回2アウトまで完全試合ペースで押さえながら、最後の打者に打たれた投手が13人います。
その中の一人に、日本でも活躍していたダルビッシュ有投手がいます。2013年4月2日の出来事でした。
日本のプロ野球における完全試合、ノーヒットノーランの達成記録一覧は以下を参考にしてください。
最後に
9回までを27人の打者で抑えるパーフェクトな試合、完全試合。日本のプロ野球で達成した投手は15人のみ。
槙原寛己投手が1994年に完全試合を達成して以来、日本の球界では達成者がいません。次に達成する投手は一体…。
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