オンライン英会話で学習する人々の目的はさまざまです。
そのなかで、オンライン英会話で英検対策を検討している人も少なくありません。
この記事ではオンライン英会話スクールを活用して英検対策はできるかどうか、また、具体的な勉強方法やスクールをご紹介します。
Contents 目次
オンライン英会話スクールで英検(実用英語技能検定)対策ができる
結論から申し上げると、オンライン英会話スクールを活用した英検対策は可能です。
オンライン英会話スクールは数多くありますが、英検対策のカリキュラムを用意している場合もあります。
ですから、日常英会話だけではなく英検の勉強をしたい人も多く利用しています。
英検の試験内容
ここでは、英検の試験内容をご紹介します。英検は一番レベルの易(やさ)しい5級から最上級の1級まで7つのレベルで試験が実施されます。
英検の運営や実施をおこなう、「公益財団法人 日本英語検定協会」では各級の試験概要を以下のように公開しています。
習得目標 | 級 | 推奨目安 | 出題目安 | 出題形式 |
---|---|---|---|---|
使える英語の登竜門
|
5級 | 中学初級程度 |
英語を習い始めた方の最初の目標。 |
筆記
リスニング 録音形式のスピーキングテスト |
4級 | 中学中級程度 |
出題形式や内容が、より実用的に。 |
筆記
リスニング 録音形式のスピーキングテスト |
|
3級 | 中学卒業程度 |
二次試験でスピーキングテスト。英語で考えを伝えましょう。 |
筆記
リスニングテスト 面接 |
|
使える英語で世界へ
|
準2級 | 高校中級程度 |
教育や科学などを題材とした、長文の穴埋め問題が加わります。 |
筆記
リスニングテスト 面接 |
2級 | 高校卒業程度 |
医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されます。 |
筆記
リスニングテスト 面接 |
|
リーダー(品格)の英語
|
準1級 | 大学中級程度 | エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題されます。 「実際に使える英語力」の証明として高く評価されています。 |
筆記
リスニングテスト 面接 |
1級 | 大学上級程度 | 二次試験では2分間のスピーチと、その内容への質問がなされます。 カギは英語の知識のみでなく、相手に伝える発信力と対応力。 世界で活躍できる人材の英語力を証明します。 |
筆記
リスニングテスト 面接 |
なお、合否判定の基準が変化したようで、現在はリーディング(読み)、ライティング(書き)、リスニング(聞き)の3つの技能(4級と5級は2つの技能)をそれぞれスコア化、合算して合否判定をしています。
日本英語検定協会が公開している合格スコアは以下のとおりです。
■一次試験
5級:419(満点850)
4級:622(満点1000)
3級:1103(満点1650)
準2級:1322(満点1800)
2級:1520(満点1950)
準1級:1792(満点2250)
1級:2028(満点2550)
■二次試験
3級:353(満点550)
準2級:406(満点600)
2級:460(満点650)
準1級512(満点750)
1級:602(満点850)
以上の合格スコアもとに判定して、一次試験と二次試験のどちらにも合格した人に級認定を付与します。
英検に合格するための勉強方法
ここでは、英検に合格するための勉強方法をご紹介します。
5級
5級に関しては、中学校1年生が習うような基本的な英文法や英単語が出題されており小学生の受検者も多いです。
英語初心者が受験する級であるため、復習や試験対策をしなくても合格できる場合が多いと考えられます。
勉強するとすれば、過去問を中心に10時間手度の勉強でも十分かと存じます。
間違えた問題があれば、解き直しや類題を多くこなしましょう。
なお、過去問は以下の教材をおすすめします。
いずれの参考書もわかりやすくなっており、小学生など英語にあまり触れていない人でも十分な対策ができるでしょう。
余談ですが学研さんの「わかりやすく」シリーズは私個人としても使いやすいと感じています。
英検対策の教材だけではなく中学生や高校生向けの各教科の参考書があり、塾講師時代も活用しておりました。
4級
4級は中学2年生の英語で学習しするような文法や英単語が出題されます。
また、学校生活やスポーツ、映画、道案内など身近なトピックに触れた問題も見受けられます。
5級から格段に難しくなるわけではありませんが、構文などの出題もあり一定程度の学習は必要かと存じます。
過去5年分くらいの過去問を一通りといて、苦手分野やよく間違える分野は参考書や問題集で復習しておきましょう。
基礎から始めるならば20時間程度、5級に合格している、または同等の能力があれば10時間程度の対策でも十分です。
また、文法や単語に関しては中学校2年生までの教科書に登場するものはしっかりと覚えたほうがいいです。
こちらも旺文社さんと学研さんの参考書を紹介しておきます。
3級
3級から筆記試験とリスニングに加えて面接試験が実施されます。
また、出題内容のレベルが中学校卒業レベルとなり、5級や4級のような簡単な対策では合格できないことがあります。
とはいえ、語彙力(単語力)があると合格できることも多いため、中学校3年間で学習する英単語はマスターしたいところです。
学習方法は、4級までと同様で過去問に時間を使いましょう。
5~6年分の過去問を解いてみて、長文読解や文法問題に慣れてみてください。
そのなかで苦手な文法や文章読解があれば、別の問題集で補充をしましょう。
また、英語ノートを作ってみるのも効果的です。
英語ノートとは、覚えておきたい単語や熟語、文法などを自分なりにまとめるものです。
できれば、英検対策用として1冊にまとめておくと復習がしやすいです。
ノートとなると単語部分や熟語部分、文法部分の仕分けが大変ですので、バインダーとルーズリーフを活用するといいですね。
なお、英検3級用の参考書は以下になります。
準2級
準2級からは試験レベルが1段階アップします。
準2級の試験レベルは高校中級程度となっており、大学入学共通テスト(従来のセンター試験)と同様の問題がだされます。
ほかにも長文では空欄補充の問題が出題されるなど、基礎だけではなく応用力も試される試験内容です。
必要な語彙数も3000ほどとなり、日々の単語練習も欠かせないでしょう。
勉強方法では、高校生が学習する内容の復習を中心にライティングの勉強を行い、話す・聞く・書くという全般的な力を養ってください。
また、過去問を使って学習も行いながら長文問題を30~40分程度で解けるように練習しましょう。
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以上の参考書や問題集を活用して各分野のレベルアップを図ってみてください。
2級
2級の出題レベルは、高校卒業程度となります。
大学入試共通テストと同様のレベルの問題が出題され、長文をスムーズに読めるなど高い英語力が必要です。
医療やテクノロジー、ビジネスなど幅広いトピックからの出題もあり、専門用語の知識も求められるでしょう。
とはいえ、2級に合格すると大学入試の問題が解けるようになったり大学の単位認定に使えたり、活用の幅がひろがります。
学習では語彙力を増やすこと、ライティングに時間を費やすことが重要です。
ライティングやリスニングでは基本文法やよく出てくるフレーズなどを覚えるまで練習しましょう。
語彙力は5,000単語くらいまで増やしていきましょう。
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準1級
準1級のレベルは、大学中級程度です。
2級からさらにレベルが上がり、日常会話だけではなく研究や論文などにも十分に活かせる英語力を目指します。
しかし、2級に合格している場合であればその延長で対策することが可能です。
語彙力としては8,000単語程度を目安に、特にアカデミックな語彙を増やすと試験対策として有効となります。
また、過去問や問題集のさまざまな長文を説いて、あらゆる話題に対応できるようにしていきましょう。
当然ながら自分の弱点を把握した学習が大事であり、解き直しなどの反復練習も大切です。
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1級
1級で求められる英語力のレベルは、大学上級程度です。
英検のレベルでは最上級であり、合格すると社会生活で何ら問題なく英語を使いこなせるようになるでしょう。
逆にそのレベルにならないと1級には合格できないということです。
準1級と同様でアカデミックな出題が多く、専門ジャンルのレポートや論文が読めたり自分の研究を発表できたりするレベルが求められます。
語彙力としては1万単語程度は必要となり、過去問や苦手分野の克服に時間を費やすことが重要です。
また、スピーチでは相手に正確に伝えることや質問を理解することが求められるため、面接対策も入念に行いたいところです。
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オンライン英会話スクールを活用した英検対策
ここでは、オンライン英会話スクールを活用した具体的な英検対策方法をご説明します。
ライティング(書く)
英検のライティング分野は、英文に対して自分の英検を述べるられるかが問われます。
そのため、日ごろニュースになってる出来事について、自分の考えをしっかりと持つことが大事です。
そのネタとなる教材として、たとえば、ネイティブキャンプ
ならは「デイリーニュース」という教材があります。
ビジネスやテクノロジーなどさまざまな分野のトピックが取り上げられており、語彙や文法の練習が可能です。
模範解答も用意されているため、論理的な文章の型も身につけることができます。
リーディング(読む)
リーディングの練習は、語彙、短文穴埋め、長文にわかれます。
語彙は単語帳などを使って地道に暗記していくことが効果的です。
隙間時間などを効果的に使うと、日々の積み重ねが可能となり語彙力も向上します。
短文穴埋めの勉強方法は、スクールが用意している文法を学ぶレッスンを活用してみましょう。
講師と1日に1レッスンなどペースを決めて練習していくと身につきます。
長文読解は苦手にする人が多い分野ですが、ライティングのように日々のトピックに触れることで対応力が身につきます。
リスニング(聞く)
リスニングは、各オンラインスクールが用意しているリスニング講座を活用しましょう。
TOEIC対策の講座でも代用ができるでしょう。
スピーキング(話す)
3級以上は筆記試験に合格すると面接試験があります。
そのスピーキングも二次試験対策を行っているオンラインスクールを選ぶといいでしょう。
ディスカッション形式で講師と対話しなが話す力を身につけることが可能です。
英検対策ができるオンライン英会話スクール
最後に英検対策ができるオンライン英会話スクールを3つ、ご紹介します。
ネイティブキャンプ
ネイティブキャンプは月額6,480円でレッスンが受け放題のオンライン英会話スクールです。
前述したデイリーニュースなどの英検対策ができる教材もそろえています。
また、二次試験対策については専用の対策コースがあるため、スピーキング対策も可能です。
レッスンが24時間365日いつでも受講できるのもメリットでしょう。
なお、ネイティブキャンプは7日間の無料トライアル期間を設定しています。
無料トライアル期間もレッスンは受け放題となっていますので、この機会に利用してみてはどうでしょうか。
ネイティブキャンプに関しては、以下の記事でも紹介しています。
ネイティブキャンプをおすすめする3つの理由|口コミや他社との比較もしてみた
レアジョブ
レアジョブはオンライン英会話スクールでも有数のユーザー数を誇ります。
自分のレベルや目的に応じてカリキュラムを設定してもらえるため、英検に向けた対策が十分に行えるでしょう。
ビジネス英会話コースや中学生・高校生コースを活用すると英検に必要な力が身につきやすいです。
ちなみに、英検2級までのスピーキング対策ならば、中学生・高校生コースで受講可能です。
料金は受講コースにより異なり、ビジネスコースや中学生・高校生コースは月額9,800円からとなります。
レアジョブも無料体験レッスンや無料カウンセリングを行っていますので、ご利用ください。
kimini英会話
kimini英会話は、学習教材や塾運営などを行う学研グループのスクールです。
英検合格に向けた計画の立案から徹底的な反復練習までしっかりサポートしてくれるのが特徴です。
特に学習方法がわからない人には向いているスクールといえるでしょう。
利用者は小学生から社会人、主婦など幅広くなっており、どんな人でも利用することが可能です。
kimini英会話も無料体験期間を設けていますので、利用してみましょう。
オンライン英会話スクールで英検対策をしよう
入試や入社試験、仕事などで英検の取得を考えている人は、勉強方法に悩んでいる場合があります。
参考書だけの学習で不安な場合は、オンライン英会話スクールの活用を検討してみましょう。
オンライン英会話スクールでも十分な英検対策が可能です。
まずはこの記事で紹介したおすすめスクールの無料体験を利用してみましょう。
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