1月26日、国内では大手と言えるコインチェックという取引所から大量のネム(NEM)が流出してしまう大事件が起きました。イメージできない人のために簡潔にいうと、銀行に預けていたお金が何者かによって奪われてことです。どれほど大きな事件かは理解できると思います。事件発生後、SNSやネットニュースをみて、思うことがありましたので記事にしました。
コインチェック(coincheck)の仮想通貨巨額流出事件
去る、2018年1月26日の昼頃に以下のようなツイートがありました。
【NEMについて】
現在、NEMの入金、出金、売買を停止しております。ご迷惑、ご心配をおかけしておりまして申し訳ございません。原因や詳細など、判明次第早急にお知らせ致しますため、ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。https://t.co/caNpzT88ZO— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) 2018年1月26日
実は私もちょうど一年前の2017年2月初旬から仮想通貨の取引をはじめました。コインチェックという取引所は非常に使いやすく、スマホやタブレット用のアプリも存在。取引画面もわかりやすく重宝すると思い、私も登録しています。
このツイートを見て、私は「まあ、何かの不具合かな…」程度で思っていました。しかし、その数時間後に多額の仮想通貨が不正に引き出されたとのネットニュースをみることになります。仮想通貨、ネムの流出事件です。
それから、この記事を書いている日まで毎日のようにニュースに取り上げられていますね。(個人的にはそれほど騒がれていない印象ですが…)正直、私はそこまで動じませんでした。理由は後で説明します。
この騒動で、お笑い芸人さんが多くの財産を失ったなどのニュースも取り上げられましたね。そして、仮想通貨自体を否定する意見も散見されます。私が、今回のコインチェックの騒動を受けて一番、違和感というか理解に苦しむことです。
「なぜ、仮想通貨を知りもせず怪しいというのか」
「なぜ、財産を失うリスクを管理していなかったか」
この2点が気になりました。そこで、私なりの考えをこれから説明していきます。
仮想通貨は怪しい?
仮想通貨の種類はビットコインや今回の事件で話題に上がったネムなど数え切れないほど存在しています。それぞれに、どういう目的でつくられたかの背景はしっかりとあります。(一部、詐欺まがいの仮想通貨は別として)
例えば、ネムであれば金銭的な自由や分散化、平等などを目的に始まった仮想通貨プロジェクトです。
「なんのこっちゃ?」
って感じの方もいるでしょう。
簡潔に言えばネムに積極的に参加(保有)する人には、他の利用者が送金などに使った手数料を報酬として支払うこと。
ビットコインの場合は「誰が誰にいくら送った」といった取引の記録を一番早く処理した人に手数料などが報酬として与えられます。
処理する人なるには多額の費用でコンピューターを購入したり、コンピューターを動かすための電気代もかかります。要は、資金がないと無理と言うことです。実際、大組織が多額の資金を使って行なっています。一部の人に報酬が渡りやすいということも意味しています。
両者を比べるとネムは多く保有する人に報酬が支払われる仕組みですので、「平等」や「分散化」と言う理念には一致しますね。
余談が長くなりましたが、結局、仮想通貨には「しっかりとした理念や目的、目指すべきもの」があると言うことです。だから…仮想通貨は「怪しいものではない」と言えるのです。それを理解していない人があまりにも多いように感じています。重ねて断っておくと「草コイン」なんて呼ばれるよくわからないような仮想通貨には怪しいものもあるようですが…。
今回のコインチェックによる巨額流出事件は仮想通貨「ネム」の仕組みが攻撃されたのではなく、コインチェックという仮想通貨を扱う取引所のセキュリティ面のもろさが原因。
ネムの仕組みが破壊されて誰かが自分のものにしようとしたら、コインチェックのみならず他の取引所でも問題になります。もちろん、国内だけではなく世界の保有者が被害を受けることになるのでね。
だから、くどいようですが「仮想通貨自体に問題があるのではない」ということだと私は考えています。怪しいものならば将来性もないですが、現実として、ネムに使われている技術を様々なシステムに導入しようとしている企業もあるくらいですので。
こういった仮想通貨が誕生する背景をさほど考えずに「怪しい」と言ってしまうのは非常に浅はかではないでしょうか。と私は思っています。
投資にはリスクがある
仮想通貨に限らず、いわゆる「投資」と呼ばれるものには必ずリスクがあります。真っ先に思い浮かぶのは「損をするリスク」ではないでしょうか。1万円の株を買っても値下がりすれば損をします。1万円の価値を超える保証はどこにもないのです。これは、仮想通貨でも一緒。
しかし、ボラティリティ(価格の変動)が株、円やドルといった法定通貨よりもあるので、少額の投資で多く設けを出せる性質もあります。事実、ビットコインは今でこそ下がり調子ですが去年の同時期に比べれば10倍ほどの価格になっています。ものによっては数百倍、数千倍になった仮想通貨も…。このような期待感から「仮想通貨は熱い!」と考えて保有者が増えたのでしょう。
それは別に構わないのです。大いに結構。ですが、「リスクを考えよう」ということです。保有している仮想通貨が何十倍に跳ね上がったら保存の方法も考えないといけないのです。今回、コインチェック の多額流出がおきて財産がなくなった人は保管方法が甘かったと思いましょう。
取引所(今回ならコインチェック )に全ての資産を預けているからダメなんです。ハッキングリスクは取引所に預けている場合が一番高いと言われているんです。私は取引所に入金して儲けが出たらコツコツと「ウォレット」と呼ばれるものに入れておきました。コインチェックに預けていた資産は少額。だから、事件を知っても驚かなかったのです。「こんな事もあるだろうな」って感じです。リスクを自分なりに考えていたのです。
ちなみに、私が使っているのは「Bread」と呼ばれるものです。スマホ用アプリもありますよ。
ウォレットについては有名ブロガーのイケダハヤトさんのブログで詳しく説明されていますので読んでみてください。その他、仮想通貨に関してたくさん解説していますよ。参考になります。
で、私が言いたいことは「取引所に預けっぱなしにしない」ということ。預けっぱなしにして、儲けた分を上積みしていけば、さらに儲けが出るという欲なのかはわかりません。取引所に預けっぱなしにしている保有者も結構いるのではないでしょうか?先に例に出した芸人さんなんかはその象徴的な例ですよ。きっと。
取引所に預けっぱなしにして入れば、今回のような自体も避けられません。そして、取引所が閉鎖(管理会社の倒産)になれば預けていた資産は消えるのです。
仮想通貨を知ってリスクを管理する
今回、私が言いたいことは仮想通貨に対しての正しい知識を身につけ、投機(儲けを出す)目的ならばリスクも勉強しようということです。それを軽くみては痛い目にあうわけです。気をつけましょう。
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