夏は各地でお祭りや花火大会、盆踊りなど様々な野外イベントがあります。音楽ライブなどもそうでしょうか。そこで、問題になるのが「暑さ対策」です。
この記事では、夏の「野外イベントを涼しく過ごす方法」としてちょっとした工夫や便利アイテムを紹介します。ぜひ、活用してください。
Contents 目次
熱中症の症状とは
はじめに、暑さが原因で引き起こる熱中症の症状を解説します。少しでも似たような症状が出たら、熱中症の疑いがりますので注意しましょう。
医療品メーカーである「第一三共ヘルスケア」のコラムを参考にすると、熱中症は症状により3段階に分類できます。
Ⅰ度(軽度)…めまいや失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の汗
Ⅱ度(中度)…頭痛、気分不良、吐き気、嘔吐(おうと)、だるさ(倦怠感)、虚脱感
Ⅲ度(重度)…意識障害、けいれん・手足の運動障害・高体温
確認してもらうとわかるように、体にいつもと違う反応があれば熱中症を疑ったほうがいいでしょう。症状が悪化すると、命を落とす危険性もあります。猛暑の中での活動は注意が必要です。
また、熱中症は体温の上昇もみられますが最初のうちは体温が上がらないケースもあります。多少、体調に異変を感じながらも「体温が上がらないから大丈夫だろう」と思って放置すれば重症になる可能性も。
体がおかしいと感じたら体温を計測して、普段よりも1度以上高ければ涼しい場所で安静にしましょう。
環境省では日傘を推進している
夏の暑さ対策について、国や自治体がどんな対策をすすめているのか気になり、調べてみました。2019年(令和元年)5月に環境省は「日傘」を推奨しています。日傘の効果を様々な数値とともに、紹介していますので納得しやすいです。
九都県市と連携して行った「日傘無料貸出イベント」での暑さ指数(WBGT)の測定では、日向に比べて1~3℃程度のWBGT低減効果がありました。例えば、千葉市動物公園では日傘をさした場合、WBGT測定値が3℃下がり、熱中症警戒レベルが1段階下がっていました。
(引用:環境省|日傘の活用推進について〜夏の熱ストレスに気をつけて〜)
日傘というと、「女性の日焼け予防グッズ」という印象はありますが最近は男性でも日傘の愛用者がいます。男性でも抵抗なく使えるでしょう。
野外イベントで涼しく過ごす工夫
ここからは、野外イベントで涼しく過ごす工夫を紹介します。以下で紹介することを理解しておくと、暑さ対策ができます。
服の素材は通気性と吸水性で選ぶ
お祭りなどは年に1回ですので、好きな服を着ていきたいものです。しかし、皮膚温度をあげてしまうようではいけません。皮膚温度が上がると熱中症になる可能性があります。
暑いときは汗をかきますが、皮膚温度を下げるには発汗が欠かせません。汗を吸って蒸発させやすい素材ならなおいいです。出来るだけ、汗が蒸発しやすい服を着ましょう。
服の素材は通気性や吸水性優れたものを選んでください。麻や綿は通気性や吸水性に優れます。亜麻(アマ)が原料のリネンという素材は肌にくっつきにくく通気性が確保できます。
服を着ないのは逆効果
「あまりの暑さに上半身裸で過ごしている」という人もいるでしょう。男性は特に何も着ないでいるほうが楽に思えるかもしれません。
しかし、先ほども紹介したように皮膚温度を下げるには汗を吸って蒸発させることがポイントです。裸でいることは逆効果となるわけです。また、衣類を着用することが紫外線やし直射日光を防ぐ役割もあります。
体温が下がりやすい場所を把握しておく
体温を下げたいときに冷やすと効果的な場所があります。「皮膚が薄いところ」を冷やすと効果的です。具体的には、こめかみ、首、ひじ、手首、うちもも、足首といったところです。
熱中症になってしまったときも、その部分を増やすと効果的になります。濡れタオルを首に巻くだけでもクールダウンできます。
体温を下げる食べ物
体温を下げる食べ物もあります。特に夏野菜は水分やカリウムを多く含むため、体温を下げることに向いています。利尿作用のある食べ物のあり、熱を尿とともに逃すことも可能です。
スイカやきゅうり、なす、ゴーヤなどがオススメの食べ物ですがきゅうりにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは不足すると脱水症状を引き起こしやすくなります。汗をかいたらい意識して摂取したいところです。
イベント前後の食事で食べてみましょう。
こまめな水分補給(のどが乾かなくても飲む)
熱中症対策で当たり前のようにいわれているのが、水分補給です。汗をかいたら、必ず水分補給をしましょう。体内の水分と塩分を補給する必要があります。
水を飲むならば200mlに0.2g程度(ひとつまみ程度)の塩を入れると塩分補給できます。スポーツドリンクにはナトリウムが入っていますので、100mlあたりに40〜80mg程度入っているものが目安です。
また、熱中症の前段階ともいえる脱水症状にならないように、のどが渇いていなくても水分補給をします。脱水症状は尿の色が濃くなるなど、症状が目にみえてわかります。
しかし、軽度の脱水症状では体調に変化はさほどみられません。高齢者であれば、脱水症状の進行にも気づきにくいものです。水分補給のタイミングを決めて小まめに摂っていきましょう。
お茶やコーヒーは注意
水分を摂取して尿を出すことは熱を出すことに効果的です。しかし、利尿作用のある飲み物ばかりを飲むと脱水症状を進める可能性があります。
お茶、コーヒー、お酒は利尿作用がある飲み物です。飲み過ぎには注意しましょう。水や麦茶、スポーツ飲料を飲むようにします。
暑さをしのげる便利アイテム5選
今度は暑さをしのげる便利アイテムを5つ紹介します。
ハンディファン
うちわや扇子(せんす)よりも効果的に風を生み出すのがハンディファンです。今回、取り上げるのは最大で24時間も動く商品です。とはいっても、カバンに入る大きさですので持ち運びには問題ありません。
風量を4段階から選べたり、ストラップにつけて持ち運べたりと機能性があります。
ちなみに、羽なしファンの商品もあります。女性で長い髪の人でも、髪が巻き込まれずに済むでしょう。
デザインも可愛いので、女性にはぴったりですね。
ネッククーラー
ファンによる風を受けながらも、首を冷やしたいならネッククーラーがオススメです。首の後ろの方に金属部分を当てることで、一気に冷やすことができます。
両脇に小さなファンがついていて、ダブルの冷やし効果があります。首に装着するとヘッドフォンをしているようになるので、見た目も悪くないでしょう。
塩熱サプリ
栄養素と塩分を素早く補給したいときに重宝するサプリメントです。口に入れて噛めば、すぐに口の中で溶けて成分が補給できます。
汗をかくと栄養分も失われますが、塩熱サプリにはビタミンやブドウ糖も含まれています。イベントのときにカバンに入れて持ち歩き、栄養補給をしましょう。
日傘
先にも紹介しましたが、環境省では熱中症対策に日傘をすすめています。最近の日傘はデザイン性や機能性に優れたものが増えてきました。持ち運びを考えると、折りたたみの日傘がいいでしょう。急な雨にも対応できますので便利です。
ただし、イベント会場などで傘を開けないこともあります。会場やイベントのマナーやルールにしたがって利用してください。
シャツクール
衣類にふきかけると、汗が溶け出して涼しくなる商品です。出かける前、外出中と気になったら使えるので便利です。持続性は1〜2時間程度になりますので、外出時間に合わせて利用しましょう。持ち運びも可能な小さめのサイズを紹介しています。
暑さ対策をして野外イベントを楽しもう
夏の猛暑は熱中症に注意が必要です。イベントが多くなり、長時間外にいることもあるでしょう。こまめな水分補給や便利アイテムを活用して、イベントを楽しんでください。
体調に異変があったら、くれぐれも無理をせずに涼しい場所に避難しましょう。そして、体を冷やして安静にしてください。熱中症に気をつけて、野外イベントを楽しみましょう。
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